姫路市西部を流れる大津茂川の下流の方に、大江島寺前町という、なかなかはっきりと「かつては河口近くの川中島に、お寺があったんだろうな」と由来を偲ばせる名前の町があります。そんな町に寺前公園があります。
園内は、おおまかに南半分が土敷きの広場、北半分が遊具やトイレなどのある園地になっています。
広場には野球用のバックネットが備え付けられていますが、両翼30メートルくらいしかないので、少年野球の練習くらいにしか使えないと思います。
遊具の中で目立っているのは、コンクリート製の大きな滑り台。
基本的には大樹をイメージした擬木デザインなのですが、ところどころに緩い曲線が取り入れられており、軟体動物系のイメージも出ています。
頂上部分に突き出た幹以外にも、あちこちに短い枝が突き出ているので、滑るだけではなく色々なところによじ登ることもできます。
そして、おそらく公園が作られた頃にはあまり使われなかった管理手法なのですが、最近の公園樹木では太い枝をバッサリと切り落とす「強剪定」がよく行なわれるので、周りの樹木の方が遊具に似てくるという逆転現象が生じています。
ブランコと揺れる動物遊具は、どちらもまだ新しいので、最近になって入替えられたものと思われます。
揺れる動物遊具が置かれた一角は、遊具を置くにしては妙に広いので、明らかに以前は別のものがあったスペースを転用していることがわかります。
周りよりも一段高いところからみて、おそらくパーゴラがあったのでしょう。
シーソーは、No.2946 網干川公園にも同様のデザインで古いものがありましたが、ここの物は新しいですね。いわゆるロングセラーというやつでしょうか。
そして、やっぱりタイヤの向きは棒と並行だよなぁ...
謎の行き止まり園路などもあり、ところどころに改修の歴史が垣間見える寺前公園でした。
(2021年11月訪問)
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