育波(いくは)は淡路島西岸にある小さな集落ですが、地形の妙で、西海岸なのにほぼ真北を向いた丘陵地と海とに挟まれて東西に細長い形をしています。そして丘陵地と海岸沿い平坦地の境に県道(新道)が通り、そこから浜側の平坦地に家屋が密集しています。
この集落内を旧道が通っており、新道沿いに育波中央公園、旧道沿いには育波大東公園という2つの公園があります。どちも阪神・淡路大震災の後に作られたものだと思います。
上記のようにちょうど地形の境目のところにあるので、新道沿いの時計台があるエントランスだけが少し高く、園内は一段下がった形になります。
園内は、中央に大きく土舗装の広場を取り、周りを幼児用の遊具や健康器具、トイレ、休憩所などがグルリと取り囲んでいます。
遊具は木製の滑り台、揺れる動物遊具、砂場などがあり、遊具コーナーは芝草で舗装されています。
滑り台は、壁に笑顔が付いた木製のもの。海が近い場所なので、金属製よりも木製のほうが長持ちするかも知れません。
砂場や、その横の休憩所の形などは曲線的なデザインになっています。育波の「波」なのでしょうか?
でも砂場はともかく、この屋根は「波」ではないか...
公園のサイズの割には屋根付きの休憩所やベンチが多く設置されており、集落の皆さんが集まって憩う場所になることを意識して整備された様子がうかがわれます。
トイレは、防災用のマンホールトイレ併設型。阪神・淡路大震災で付近が被害を受けた後に作られたことが想像されます。
でもこの公園で一番印象に残ったのは、広場部分が表面がなんだかよくわからないくらいデコボコになっていたことです。
「はじめに何かしらの土系舗装にしたものが経年劣化で剥がれてしまったのかな?」と考えたのですが、実際のところの経過はわかりません。とはいえ小さな子供が安全に遊ぶには難ありだし、見た目も悪いのでなんとかしたいところです。
育波集落の玄関口にある育波中央公園でした。
(2021年9月訪問)
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