大津市街地南部の石山に近いあたりに、別保(べっぽ)という町があります。これは中世に園城寺(三井寺)が領有した粟津別保に由来する地名だと思われます。
粟津ということは、木曽義仲が深田に馬の足を取られて破れた「粟津の戦い」の現場付近だということになります。
そんな別保にある別保一丁目児童遊園地は、別の意味で足を取られそうな小公園です。
光の加減で少しわかりにくいのですが、周りの道よりも30~40センチほど高いところに公園が作られており、そこには階段もないのでヨイショっと踏み込まないと園内に入れなくなっています。
災害時の一時避難場所になっているのですが、慌てていると躓いてしまいそうです。
ちなみに出入口はもう2ヵ所あるのですが、うち1つは細い路地、もう1つは水路に通じています。
これも1つに数えましたが、公園の出入口というよりは水路管理用のものかも知れません。
出入口にクセはありますが園内は整った20メートル四方ほどの正方形をしており、滑り台、登り棒、鉄棒などの遊具が設置されています。
滑り台は、デッキの両翼にラダー遊具を伸ばしたタイプ。
登り棒は一度に10人が同時に使えるタイプ。
最近のように子供が少なくなってしまうと棒は4本くらいでも良いように思いますが、子供が多かった頃はみんなで一斉によじ登って競争をしたりしていたことでしょう。
パーゴラも、最近は使われていないことが丸わかりですが、大きめでしっかりしたものが入っています。
いにしえの戦場も、子供であふれる公園も遠くになった粟津ベッポの児童遊園地でした。
(2021年10月訪問)
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