松本市のJR松本駅から東南へ1~2分歩いたところに、松本駅前記念公園があります。
ただ、松本駅前であることはよくわかるのですが、園内を歩いてみても何を記念しているのかはよくわかりません。
公園の地下に駐車場が入っているため、周りから園内の様子はほとんど見えません。
作った当時は「駅前の土地を有効活用できるナイスアイディア!」だったのだろうと思いますが、今日の公園の活用の面からは、中がどうなっていて、何をやっているのかわかりにくい状況というのは、あまり好ましくありません。
外から店内が見えずメニューも出ていない居酒屋みたいなもので、やっぱりちょっと入りにくいんですよね。
階段を上ってみると、園内はそこそこの大きさの広場やパーゴラがあって、けっこう気持ちの良い場所になっているだけになおさらです。
広場の北端にある、パイプをM字型にした物件は、おそらくシャワーのように水が降ってくる噴水ではないかと思うのですが、足元の排水口らしきものにしっかりと草が生えるほど長いこと稼働していないようなので、実際のところはよくわかりません。
でも機能面はともかく、その形からして松本から望む北アルプスの姿をイメージしたモニュメントの役割もあるのだろうと思います。
噴水の反対、南端側にはパーゴラと東屋が合体した休憩所があります。
ここ以外にも座るところは多く、駅前市街地では貴重な休憩スポットになっています。
駐車場上にあたる主要部を離れ、周囲の道路から見えるところに行くと、そこには区画整理前のこの地区にあったであろう物件がいくつか移転してきていました。
まず、なにかしらの小さなお社。鳥居の扁額もなく、どなたを祀っているのかはよくわかりません。
そして、こちらは4つ並んだ開道記念碑。もともとはきれいに置かれていたのでしょうが、今は周りの植え込みが大きく育ち、その陰に隠れるような形になっています。
なんとか頑張って碑文を読もうとしたのですが、石碑までの距離が2メートルくらい離れたところからしか読めないので、どうにもよくわかりません。
かろうじて把握できた内容によれば、区画整理事業でもともとこれらの碑が記念していた道路が移転となり、現地の道路端にも復元できなかったため、この公園に持ってきたらしいです。
でも「それぞれが開道記念碑のようだけれど、みんな同じ場所から移転してきたのか。あるいは別の道に関わるものなのか」や、
「この石灯籠も開道記念碑の一部なのか、あるいは単体で別の記念碑なのか」といった疑問が次々に湧き出てきます。
もう少し見やすい位置に設置してくれたら、碑文を読んで調べることもできるのにとボヤきたくなります。
よくわからないことが目白押しで、モヤモヤするばかりの松本駅前記念公園でした。
(2021年7月訪問)
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