湯田温泉近くの山口市下市町にある下市公園。昨日のNo.2842は今市でしたが本日は下市なので、昔の山口市には市が立つ場所がいくつもあったのかも知れません。
現在の公園周辺は、農村的な町並みや水路網の中に新しい住宅やアパートが混じっているような地区で、下市公園も3本の水路が交差するところに隣接しています。
川沿いはみっちりとフェンスで囲まれた小広場の中に、ドカンとひとつ、カニ型の複合遊具が設置されています。
園内から見ると、中央にローラー滑り台、右側のハサミはブランコに、左側のハサミは谷渡りの遊具になっていて、お腹の部分に小さな吊橋やネット遊具もついています。
ブランコと谷渡り遊具を支えているフレーム部分は、同じパーツを使っているようです。
こういうロープにボールが繋がっているドンキーコング Jr っぽい遊具のことを、とりあえず「谷渡り」と呼んでいるのですが、正式な商品名などはよく知りません。
この遊具を除くと、あとはトイレ、広場のみのシンプル構造です。
ただ、敷地の片隅の目立たないところに、山口県立山口高等女学校跡の石碑がありました。
裏面には、次のように刻まれています。
明治32年9月 山口市早間田よりこの地に移転
大正11年9月 山口市白石へ移転
昭和62年9月 創立100周年記念建立
現在は統合再編によって山口中央高校になっているのですが、同校のホームページよれば、この高等女学校は元々は1887年(明治20年)大日本教育会山口県支部が私立女学校として開校し、後に県に移管。戦後に新制高校となり、統合再編を経た後も長く女子校だったものが、20世紀終わりに男女共学となっているそうです。
山口中央高校になってからも所在地が移っているようなので、共学化とあわせて、往年の女子校の故地もだんだんと忘れられつつあるような気がしてしまう下市公園でした。
(2021年7月訪問)
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