神戸市東灘区を貫いて流れる住吉川ですが、最上流では六甲山系の大月地獄谷から流れ出る大月川、その西の谷からの西谷川などいくつかの源流に分かれます。
西谷公園は、そんな大月川と西谷川とに削られて残った尾根の突先にある小公園です。
下写真は、西谷川に架かる橋の上から下流方向、公園がある尾根を眺めたところですが、知らないとただの山の写真にしか見えません。
ちなみに同じ場所から、反対側の上流方向を眺めたところ。
ここよりも上にまだ数十軒の家があるということに驚かされます。
さて、橋をすぎて公園の入口まで行くと、立派な園名板(園名石)があって、その周りが花壇で美しく彩られています。
園名板の反対側には、バス停や郵便ポストがある一角もあって、公園の存在が、ここより上流側にある町のエントランスとしての役割を果たしていることに気づきます。
園内へと進むと、まず左手に小さな滑り台があります。
森に囲まれた公園だけあって、階段部分は太い角材を組み合わせたアスレチック風になっています。
そのまま進むと、やけに黄色い休憩所があって、そこから一段下りたところに小広場がありました。
休憩所の橋まで行って、広場を眺めたところ。尾根の上の20メートル四方くらいだけを平坦にしていますが、周りは全部ガケ地になっているので、うっかりボールなどを跳ばしてしまうと取りに行くのも難しい環境です。
入口からこの広場までを全部あわせてもそう広くないのですが、家に帰ってから資料を見てみると、西谷公園の面積は約6,500平米だと記されていました。ということは、広場の先の、普通には立ち入れない森の部分も公園に含まれているということなのでしょう。
下写真で言えば、中央付近の大きな樹から右側のガケが公園区域に入っているようです。
広場に下りてから、いま来たほうを振り返ります。
これも、知らなければいったいどこの山奥で撮られた写真かと思ってしまいます。
敷地東寄りの一角には、なにやら石造の祠がありました。屋根の下は筒抜けで、いったい何を祀っているのかはさっぱりわかりません。
方角としては六甲山上の方を向いているので、山を拝む遥拝所なのかも知れません。
表から見ただけでは奥の深さはわからない西谷公園でした。
(2021年5月訪問)
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