神戸市東灘区の渦森台(うずもりだい)は標高が300メートルを越え、神戸の山麓住宅地の中でも最も高いところにあります。
開発前は渦ヶ森(うずがもり)と呼ばれる小山があったのですが、昭和の中頃に「山、海へ行く」と形容された神戸市特有の開発によって切り崩されて住宅地となり、運び出された土砂は神戸港での埋立事業に使われました。
そんな渦森台でもいちばん山際にあるのが、渦森台公園と渦森展望台公園の2つの公園で、別々の公園ではあるのですが、実質的に一続きのものとなっています。
まず2つのうちでは山裾側にある渦森台公園に入ります。
といっても階段がなければただの山で、実際に六甲山上へ向かう登山ルートの1つ、寒天山道の入口にもなっています。
右を見るともう少し開けていて、先の方に休憩所が見えるので行ってみました。
でも、ここでお終い。
別の階段があって公園の外に出てしまうので、もと来た方に引き返します。
最初の階段のところまで戻ると、上へと続く階段があります。
敷地構造から判断すると、ここまでに見た範囲が渦森台公園なのだろうと思います。
先ほどの階段よりは長いのですが、それでも40~50メートルほどの距離で、森の中の階段が続いています。
と言っても自然の森ではなく、造成法面に植樹をしたものが、50年ほどの間に育ったものと思われます。
階段を上りきると、そこにまた公園がありました。
光の加減で見えにくいですが、ちゃんと園名板もあって、ここからが渦森展望台公園です。
渦森台公園と比べると4倍くらいの大きさがあり、ゲートボールなら2面同時に取れるくらいの広場もあります。
ちょっとした健康器具もあるので、毎日ここまで上ってきて、軽く体を動かすのもよいでしょう。
この広場からの眺望は、柵のそばに灌木などが茂っているせいで見ることのできる角度が限定されるため、「もうあと少し!」くらいのところです。
季節にもよるでしょうし、夜景ならもっと映えることと思いますが。
でも園内には、広場からもう一段高くなった、まさしく展望台もあるので安心です。
この滑り台&岩山遊具の上がそれにあたります。
そもそも、ここは水道関係の施設の屋上にあたるようです。すなわち、本ブログでは久しぶりの屋上公園。
これが屋上公園になっている部分のほぼ全景。
「こんなに山裾の自然の多い場所で、あえて建物の屋上を広場にしなくとも」という考え方もありますが、逆にここがコンクリートむき出しの屋根だと無機質にすぎるので、これで良いと思います。
屋上公園部分から、東神戸のまちを見下ろします。
あたり前ですが、広場の時よりも3メートル以上高いところに立っているので、かなり視界が開けています。
この屋上公園の一角を使って「アサギマダラの里」づくりに取り組んでいる市民グループがあるようで、看板がかかっていました。
私が訪れた日はとくに何もなかったのですが、日によっては観察会なども開催されているようです。
こんな感じで、屋上公園の端の方に、アサギマダラの成虫が好んで蜜を吸うというフジバカマの花壇がつくられていました。
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