吉田稲荷あいあい広場は、その名のとおり神戸市兵庫区の吉田町にある白藤稲荷神社の隣に開かれたポケットパークです。
公園は北側の道路に対して開いていますが、稲荷社は東を向いているので、園内を通り抜けてからクイッと右に折れて参拝する格好になります。
まぁ踏石のとおりに歩けばそうなるのですが、公園内の動線としてはちょっとしっくり来ません。
そして稲荷社の横には、南の海に向かって「吉田新田開墾記念碑」があります。公園、稲荷社、石碑がそれぞれ向きが違うのでなんとなくやりづらいのですが、公園がいちばん後から入ってきているので仕方がありません。
兵庫区役所のHPによれば「和田岬西方にあった砂丘が和田山で、その西南部一帯で、天保4(1833)年ごろに西宮の油屋善右衛門が、五十町歩の開拓許可を願い出た。油屋の姓が吉田だったので開拓地は吉田新田と呼ばれた。一帯は和田岬方面の発展に伴って宅地化されたが、明治32年に開発事業60周年を記念して『吉田新田開発記念碑』が立てられている。」とあります。
現地の解説板に掲載されていた昔の写真を見ると、当時は砂浜の中に建てられていたようです。
いまは石碑から海を見ると、30メートルほどで防潮堤に突き当たりますが、変わってしまった町の中で昔を偲ぶ縁になっている吉田稲荷あいあい広場でした。
(2021年3月訪問)
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