てっきり細い田んぼがあった土地だと思っていたら、『新・神戸の町名』(神戸史学会編)によれば「尾細」と「霜田」という字名から一文字ずつ採って作られた合成地名だそうです。
そんな町にある細田町公園は、阪神・淡路大震災後の復興事業で開かれた小公園です。
もともと建物が混み合っていた街なかの復興にあたっては、延焼防止や避難路確保のために街区を貫くような形で公園緑地が配置されることが多かったのですが、ここの場合は一体のオープンスペースの1/3ほどが歩行者用道路、残り2/3ほどが公園になっています。
南端の道路に面した一角だけ芝生が敷かれて健康器具が置かれているのですが、なにかちょっと違うような気がします。こちらはむしろ舗装して歩道と一体的な空間とすべきだったのでは。
そして、この道路にはNo.2633からのせせらぎが通っています。
どうせなら公園側を通っていれば遊び場としての利用もしやすかったと思うのですが、残念ながら歩・車道境界を通っているので、あまり落ち着かない水辺になっています。
ここに至る経緯があってのこととは承知しますが、市街地の小公園として、もう少しできることがあったのではないかと思う細田町公園でした。
(2020年12月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿