沖縄の難読地名の中でもかなり上位にある浦添市「勢理客(じっちゃく)」にある勢理客小公園。
街区表示板は他所から来た人にも読んでもらうためにフリガナが付けられていますが、公園はご近所の方しか使わないので園名板にはフリガナはありません。
さて、そんな勢理客小公園。
周囲の道路よりも高い位置にあって少し見えづらい立地なのですが、階段を登って行ってみると、「小」公園と名乗る割には大きな空間が広がっていました。
園内は大きく3段に切り分けられており、一番広い中段が遊具コーナー、小さな上段はパーゴラだけがあるスペース、下段は草芝敷きの広場になっています。
遊具コーナーで目立っているのは、最近になって古い滑り台から入れ替えられたと思われるシーサー顔の滑り台。
登るほうが階段とガケ登りの2通り選べるようになっているほかは、機能的には複合要素は少なく、ほぼ滑り台です。でも、ガケ登りの裏側が古代生物のイラスト入りになっており、滑り台の下部を「洞穴」のようにして遊べるようにしてあるので、芸が細かいところはあります。
そのほかに、2連ブランコやシーソーなどもあります。
これらは古いもののままですが、必要なところは塗装や補修をしながら、丁寧に使われていました。
コンクリート擬木の屋根材は、もともとは等間隔かつ平行に並べられていたのだろうと思うのですが、今は一箇所に固まって並べられたり、斜めになったりしています。
傷んだところだけ外して隙間が大きくなるくらいなら理解できるのですが、片隅に寄せてあるのは理由が全く想像つきません。
1本1本がけっこう重いものなので、子供のいたずらにしては手が込んでいるし、もともと隙間なく並んでいたものを、傷んだものから順に外していったらこうなったのでしょうか。
そして、程よい大きさのガジュマルの向こう側が、下段の広場になっています。
中段の遊具の周りでも広場遊びができますが、こっちの方がもっと自由に走り回れますね。
とりたてて小さいわけでもないのに、謙虚な姿勢の勢理客小公園でした。
(2020年11月訪問)
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