現在の隅田川からは50メートルほど離れていますが、昭和の初め頃の地図を見ると公園区域は隅田川から引き込んだ小さな船溜まりのような形になっているので「そういった舟遊び用施設を持つお屋敷などがあったのか?」などと想像しますが本当のところはわかりません。
そんな想像をしたのも、現在の公園の中心に、やりすぎなくらい作り込んだ豪壮な岩山があるからです。
これは何かと尋ねれば、誰もが「岩山!」と答えるしかない施設が、水遊び場の中央にどっしりと据えられています。
よく見ると隠し扉のようなものも付いています。
当たり前に考えればポンプ室に入るための扉なのですが、ついつい「ひらけゴマ!」と叫びたくなります。
裏側は危険防止のために植栽で覆われて登れないようになっているのですが、そのせいでかえって岩山感が際立っています。
この岩山の大滝から流れ落ちた水は、園内をぐるりと流れるせせらぎに姿を変えます。場所によって、滝の続きで水遊びがしやすい形になっていたり、
庭園あるいはビオトープ風になっていたりと、変化に富んでいて飽きさせません。
せせらぎの水が足りなくなったときには、途中で補給できるように手押しポンプ井戸も設置されています。
そして岩山とは別に、もう一つ忘れてはいけないのが、こちらの盛土山。
まっすぐな階段を登った先には、
ローラー式のロングすべり台がありました。
長さの割に傾斜は緩めで、小さなお子さんでも楽しめそうです。
ローラー部分の彩りも鮮やかで、見た目にも楽しげです。
そのほか子供向けには複合遊具、砂場、雲梯、ブランコ、カバなどが、
大人向けには将棋盤になるスツールなどが導入されています。
あと、よくわからないのですが、車止めには「漢字ができるまで」みたいな彫刻が施されています。月とか魚とか...
そうかと思えばテントウムシの化石みたいなものもあって、とにかく盛り沢山です。
盛りだくさんすぎてお腹いっぱいですが、近所にあったら毎日でも遊びに来てしまいそうな天王公園でした。
(2019年12月訪問)
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