東盛(とうせい)公園は、台東区立東泉(とうせん)小学校の隣にある小公園です。
本ブログには度々登場する、関東大震災からの復興事業として公園と小学校とがセットで整備されたもので、当時はどちらも東盛だったのですが、後に小学校は竜泉小学校との合併で東泉と校名変更したことで、よく似た別の名前になっているそうです。
また上記の東泉小HPを見ると、「東盛」は地名などではなく、創立当時には北豊島郡の東端にあたるエリアが学区だったことから「東端の隆盛ト云フ意味ヨリ東盛ト命名ス」とされたそうなので、学校名としては隠れてしまった建学の精神を、今に受け継ぐ公園名だと言えます。
さて、そんな東盛公園ですが、付近の公園の中ではいちばん広く、また最近にリニューアルされたようで遊具もトイレも新しいことから、かなり人気の高い公園のようです。
私が訪ねた時も遊具の周りは子供たちでいっぱいで、あまり撮影することができませんでした。
とりあえず撮影できたのは、フェンスに囲まれた幼児向けの遊び場の遠景くらい。
というか、公園敷地の北半分くらいは幼児向けの遊び場としてフェンスに囲まれており、この中に普通サイズの滑り台や2連ブランコ、芝生の築山など、園内の遊具すべてが包み込まれています。
南半分は土敷きの広場になっているので、走り回ったりボール遊びをしたり、犬の散歩をしたりといった利用はこちらで、それ以外の遊びはフェンスの中で、という考え方はわかるのですが、あまりほかの公園では例を見ない大胆な切り分け方です。
思うに、隣にある小学校の校庭があからさまに小さいので、小学校で大きな行事がある時には間のフェンスを大きく開いて、公園の広場と校庭とを一体的に使うような利用方法が想定されているのではないでしょうか。
その時にも、小さい子向けの遊び場だけは確保できるようにと切り分けているのであれば、この大胆さにもなっとくです。
学校とともに歩み続けて90年の東盛公園でした。
(2019年12月訪問)
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