この付近は、沖縄戦でも最大の激戦地だった丘陵地「ハーフムーン」の一角にあたりますが、戦跡についての記録は300メートルほど離れたNo.1245 真嘉比南公園に任せられており、こちらはもっぱら地形を残した形での整備がされています。
急な丘の南斜面が敷地となっており、これを何段かに切り分けて公園としています。普通に歩いて行けるのは、一段目の足ツボ歩道と奥の芝生広場くらいです。
でもこの芝生広場が、すでに擁壁に囲まれています。
芝生広場の先まで進み、これから登る方向を眺めると、階段がうねりながら伸びています。
階段を登っていくと、小段のうちの一つが遊具コーナーになっていました。
複合遊具、ブランコ、揺れる動物遊具などがあって、遊具の内容としてはけっこう充実しています。
ガケの上でなければ、もっと利用しやすかっただろうにと思ってしまいます。
その横にあるコンクリート製の東屋は、柱の側面に金属製のネットのようなパーツが付けられています。
おそらくはブーゲンビリアなどツル性の植物を絡ませるための仕立てなのだろうと思うのですが、まったく絡んでいませんでした。そもそも植えたのか?という疑問もありますが。
さらに上がっていくと展望スペースと名付けられた一角。
取り立てて何が見えるというわけでもないのですが、那覇市街地の方向に開けています。
しかし、この展望スペースよりも更に高いところにも階段は通じていて、当然ですが、そちらの方が眺めは良いのです。
ただ、この階段が敷地の外には通じていない、完全行き止まり階段になっていることと、隣地の住宅に近すぎることとが理由で、ここは展望スペースを名乗れなかったものと思われます。
公園全体としてみても、出入口がひとつだけで、下からずっと歩いてきたら行き止まりというのは構造的に難ありなので、できることなら、いつかこの階段から公園の外へ通じて欲しいと願う大道森公園でした。
(2020年1月訪問)
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