No.2382大南第一公園(大南第二公園)で名前だけ出てきた大西公園(大南第一公園)。
標記の複雑さについてはさておき、なんと言っても、その外観が極めて特徴的な小公園です。
なにしろ、この公園には外周植栽がなく、代わりに沖縄で「花ブロック」と呼ばれる柄入りコンクリートブロックで囲まれているのです。
花ブロックというのは、戦後の沖縄で生まれたとされる採光・通風などを考慮した穴あきコンクリートブロックのことで、この公園の近所をちょっと歩いただけで何種類か採取できました。
沖縄での用途は広く、敷地の壁、住宅の外装、バルコニーや屋上の柵など様々な場面で使われますが、公園でこんなに使われているのは始めてみました。
花ブロックの壁の園内側にはコンクリート柱の回廊がグルリと園内を囲んでいるのですが、とくに園路として使えるわけでもなく、ただ囲んでいるだけです。
壁は足元が中空ですので、柱と梁とで支えている形になります。ですので、柱と梁もしっかりとした太さで、本数もかなりのものです。
もっとも、建築的に必要な耐震基準を満たしているのかどうかはわかりません。
このスペースなどは、明らかにデザイン重視です。
スツールはありますが屋根はなく、風通しも良いけれど陽ざしも強いという謎空間。
水飲み場もコンクリートブロックに囲まれています。
外壁にばかり目を奪われてしまいましたが、園内にはこれと言った施設はなく、芝生の中に一本道の園路が通り、ぽつんと高木が植えられているだけです。
ところが、この園路を歩いていくと、途中で消失してしまうのです。どうすりゃいいのか...
兎にも角にも、我々がいつも見慣れている小公園の風景とは違ったものが、ここにはあります。
遠い名護の地まで来て、貴重な経験をした大西公園(大南第一公園)でした。
(2019年12月訪問)
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