鴨公園は、高石市役所のすぐ隣にあり、グラウンド、遊び場などを備えた広めの公園です。
だいたい見たまんまなのですが、1950年代まで「鴨池」という大きな溜池があったところを埋め立てたもののようです。
敷地の大半を占めるグラウンド部分には、とくに面白いこともないので、南側の遊び場部分について書きます。
まず、両者の間には人工の流れが作られています。
子供たちが踊っている像のある噴水から流れ出て、わりと直線的に流れていく作りなのですが、川岸はゆるい傾斜になっており、子供たちの水遊びにも使えるような構造になっています。
水辺には、つくりものの動物たちが水を飲みに来ていました。
そこから南に入ると、遊具コーナーがあります。
スペース自体はそれほど広くはないのですが、市役所のすぐ隣ということもあってか、大型で個性的な遊具が何点か設置されています。
これはコンクリート製の恐竜の滑り台。首長の部分は、遊びにはとくに使われることもなく、装飾としての役割のみを果たしてます。いわゆる装飾恐竜。
尻尾の方から、滑り出てきます。
これは木製の砦状の複合遊具。
滑り台部分が少し高いところから出てくるので、けっこうなスリルが味わえると思います。
これは「ブロックス」という商品名で、組み合わされた多面体をどこからでもよじ登って遊ぶというものです。
ちょっと登ってみましたが、この時は背広に革靴だったせいもあって、けっこう難しく感じました。
頂上まで登るのは小学校中学年以上、といった感じです。
丸太を組み合わせたようなフレームだけが残っているのは、タイヤブランコの跡でしょうか。
そして、この遊具スペースの南、公園の外には巨大なアンテナが建っています。
遊具コーナーから撮影していては写真に入り切らないので、グラウンドのところまで離れて撮影してみました。これは毎日放送のラジオ送信所だそうです。
現地には関連する石碑が設置されており、「この公園は、毎日放送のご好意により整備され、広く一般市民に公開されたものです 平成元年4月 高石市」と刻まれていました。
手元の資料によれば1970年(昭和45年)にすでに2.5ヘクタールの公園として開設されていますので、北半分のおおむねグラウンド相当の部分が先にできていて、ラジオ送信所の周囲が今のような形に整備されたのが1989年のことなのではないかと推察します。
ついつい上を見上げてしまう鴨公園でした。
(2019年9月訪問)
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