1981年(昭和56年)に単行本が発行されてヒットした、井上ひさしの小説「吉里吉里人(きりきりじん)」は、東北地方の一寒村が「吉里吉里国」として日本から独立宣言を行なうというあらすじで、これに巻き込まれた小説家を主人公に、独立騒動をコミカルに、時にシリアスに描いた作品です。
岩手県大槌町吉里吉里は、吉里吉里国の名前のモデルとなった土地です。その吉里吉里にある三陸鉄道・吉里吉里駅前に、休憩所とベンチだけがある小さな公園がありました。
小さな盛土の上に屋根付きの休憩所、一段下がったところに石貼りの広場があり、そこにもベンチとテーブルがあります。
特別なにかに使えるというほどの規模・内容ではありませんが、それほど本数が多くない列車を待つ間、友達とお喋りをしながら時間をつぶすのには気持ちが良さそうな場所です。
もちろん、駅の待合所で、かわいい木彫りの「動物駅員」と一緒に列車を待つのも良いでしょう。
繰り返し文字に書いてみたくなる、大槌町吉里吉里の吉里吉里駅前の小公園でした。
(2019年7月訪問)
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