No.2187 とこの公園との関係は、No.2186 新浜公園とNo.2185 東浜公園との関係と似通っており、小学校を間に置いて、遊び場主体の公園と、どちらかといえば大人がゆっくりするタイプの公園とが対になって配置されています。
さらに言えば、この「小学校＋遊び場公園＋ゆっくり公園」のセットが、芦屋浜シーサイドタウンの中央を流れる宮川を挟んで東・西に等しく配置されているあたりに、埋立地のニュータウンならではの計画論を感じます。
さて、そんな西浜公園ですが、大まかには敷地の中央に池と流れを置き、その周りに草敷きの広場と、テニスコートとを配置する格好になっています。
この中で目玉は、なんと言っても和風にまとめられた池でしょう。
あたりは海辺を埋め立てた平坦地、それも20世紀的近未来感あふれる芦屋浜シーサイドタウンの一角ですので、和風デザインが一層引き立ちます。
だって、これの近所に、
これがあるなんて、誰も思わないでしょう。その意外さが良いのです。
カルガモも来ていました。
私が訪れたのは5月でしたが、もう少し後なら、雛の姿を目にすることもできたようです。
小さなショウブ園も、少し時期が早かったかも。
ちなみに、チューリップの時期には遅すぎたようです。
そして、池を離れて、草敷きの広場へ。
木立に囲まれて、やや「閉じた」感もありますが、池周りと同様に落ち着ける空間になっています。
賑やかで活動的な利用は地区内のほかの公園に任せて、ゆっくり、のんびりとできる場所にしようという意図が伝わってきます。
池と広場を囲む園路も、ジョギングに使うというよりは、散策路といった風情です。
こうなると、テニスコートも中高生が張り切っているよりは、それこそ上皇・上皇太ご夫妻のように、落ち着いてしっとりとしたテニスが似合うような気がする西浜公園でした。
（2019年5月訪問）
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