坂の途中にあるので仕方がない面もあるとはいえ、尋常ではない急勾配の出入口から園内に入ります。
もう少し上手に勾配を整えることはできなかったものでしょうか。
小さな園内に入ると、まずはコンクリート製品で円形に仕切られた遊び場があります。
コンクリートの縁に上って全体を眺めてみると、こんな感じ。サークルの中にスツールないしは遊び台がいくつか置かれています。
サークル内の草敷きの部分は、もしかすると元々は砂場だったのかも知れませんが、今はサークル外の土と見分けがつきません。
そして、サークルの外には、No.2139 ポルカ遊園で見かけたパイプフレーム式遊具がありました。
正方形(立方体)状に組み合わせたパイプフレームの下に遊具を収めることになっており、No.2139はもっと連続していたのですが、ここではブランコしかありません。
ですので、ブランコを設置するだけにしては、フレーム部分が大きすぎて間が抜けた感じもします。
ここで思い出したのが、1960年代以降に建築・都市計画分野で語られた「メタボリズム」です。
思想的には都市レベルにも当てはめるべきなのでしょうが、建築レベルでは、フレームや躯体は長もちするようにつくり、古くなったユニットパーツは入れ替えしやすくすることで、全体の機能を最新に保ちながら新陳代謝を繰り返そうというものだと理解しています。
例えば、黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービルなどが代表例として挙げられます。
中銀カプセルタワービル Wikipediaより表示 |
そういう目線で見れば、この遊具。
フレームは長持ちさせながら、その下に入れる遊具を入れ替えることで、時代のニーズにあった使いみちに更新し続けようとしたのかも知れません。
ただ、何十年たっても、ブランコ以上に子供たちの心を掴む遊具が見つからなかった…そんなことを勝手に想像します。
勝手な想像をふくらませた、古江台のひまわり遊園でした。
(2019年4月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿