そんな蓬川の西岸にある蓬川公園。蓬川沿いの緑道とも一体化しており、ソフトボール場、大小の遊具広場、大小の広場と施設が充実した公園です。
こちらが蓬川と遊歩道。
海が近い市街地ということもあって、しっかりと護岸が固められた川は運河のような風情となっています。
遊歩道から公園への出入口はいくつかあるのですが、中には墓場の横の出入口もあります。なんとなく、なのですが尼崎の公園はしばしば墓場と一体になっているように思います。
墓場の横から園内に入ると、まず北端の広場(大)があります。
面積で言えばソフトボール場が一面取れるくらいの広さはあるのですが、桜の築山があってスポーツには使いにくい仕立てになっています。
球技はこちらで。
勝手にソフトボール場と呼んでいますが、外野が少し狭いくらいなので、少年野球なら十分に対応可です。
ソフトボール場の西側が、石の山遊具を中心とした遊具広場になっています。
石の山遊具は、本体の形状はスッキリとした富士山型なのですが、半分が滑り台、半分がタイヤの山になっています。
滑り台側のスッキリさと比べて、タイヤ側のゴテゴテ感がたまりません。
タイヤはしっかりとコンクリートに塗り込められています。
古株の山遊具に負けじと、比較的新顔の複合遊具も頑張っています。
その南には、低年齢層向けの遊具広場(小)もあります。
遊具はブランコ、砂場、小さな滑り台など。
色々と心を豊かにしてくれるのが、こちらのコンクリート製の滑り台。
緩やかな曲線で構成されたものですが、とくに何かをかたどっているわけでもなく、「あなたの心のままに自由に想像してください」と語りかけてくるようです。
シルエットからは楽器のオカリナ、民具の鳩笛なども思い浮かびますが、読者の皆さんには何に見えるでしょうか。
この滑り台がある小広場の横に建つのが、旅の僧が持つ錫杖を思い起こさせるような物件。
もともとはデザイン性の高い公園灯だったと思うのですが、肝心の照明具の部分が取り外されており、単なるモニュメントと化しています。
そして、遊具広場から錫杖を挟んで東側にあるのが広場(小)。
ゲートボールなら2面、グラウンドゴルフにも十分なくらいの規模があります。
ところで、この公園でも、関西空港を高潮で水浸しにした平成30年台風第21号による被害跡がたくさん見られました。
すでに危ないところは伐採されていたため樹種がよくわからないのですが、ポプラの類がよく倒れていたように思います。
風向きの都合で車両とは反対側に倒れたのが幸運でした。
とは言え、「なぜこんなに電車の近くに樹を植えた?」という気もしないでもありません。
■現地の解説板より
この阪神電車は、昭和2年7月西野田~東神戸間が開通して以来、昭和50年5月までの48年間、私達の足として長年親しまれてきたことを記念し、郷土の歴史の一環として保存、展示するものです。この電車は昭和12年2月汽車会社で生まれました。その後廃止までの38年間働いていました。その走った距離は地球を44回りした174423kmになります。
体重(自重)20.6トン
身長(長さ)13.90m
高さ 3.885m
幅 2.345m
色々と思うところや想像が膨らむ蓬川公園でした。
(2018年11月訪問)
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