蓬川の河口付近の浜辺は琴浦と呼ばれ、浦の初島とならぶ鎌倉時代以来の名所で数々の詩歌にも詠まれた。
『西摂大観』は地名の由来について、他の景勝地に秀でて異なることから「異浦〔ことうら〕とも云ふ」としている。琴浦の浜は尼崎から西のかなり広い範囲を指したらしく、近世尼崎城もその名にちなんで琴浦城と呼ばれた。近世に入って地先に次々と新田が開発されるなかで、琴浦の浜もやがて失われていった。
現在では、琴浦町(旧東新田)の町名と琴浦神社の社名がわずかに地名の名残りを伝えている。
引用文にはその記載がありませんが、こちらもわずかに地名の名残を伝えるのが蓬川に架かる琴浦橋。その東詰めにあるのが琴浦橋公園です。
橋のほうが少し高くなっており、そこから園内を見下ろすような位置関係となります。
園内は、下写真で見えている範囲でほぼすべて。
敷地の中央を大きく島状に盛土し、その周りを園路が囲むような格好となっています。
島の中には、大きな砂場と無数の丸太切り株、そしてブランコがあります。
丸太ばかりが目につくと、なんとなく投げやりな整備のようにも見えてきますが、一方でこれだけたくさんあると、他の公園とは違った個性のようにも見えてきます。
南斗水鳥拳の修行にはちょうどよいかも。
小さい割には花木や紅葉樹もあって、意外にくつろげそうな琴浦橋公園でした。
(2018年11月訪問)
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