神戸の長田(ながた)には1800年以上の歴史を持つとされる長田神社がありますが、そこに祀られている神様は現在の社殿よりも北にある山に降り立ってから川沿いに下りてこられたという伝承があるとかで、その最初に降りた山が天神山と呼ばれていたため町名が付けられて長田天神町になったそうです。
現在の長田神社の祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)であり、どちらかと言えば天津神に追いかけられた神様なので天から降り立つイメージがないのですが、伝承というのはちょっと聞いただけでは全貌がわからないものなので仕方がありません。
そんな長田天神町にある長田天神南公園も、小さい割には入口から覗いただけでは全貌がつかめない、懐の深い小公園です。
園内に入ると、まずは小広場。微妙な傾斜と段差で敷地の高低差を少しずつ処理しながら、奥のガケ滑り台へと繋がっていきます。
ガケ滑り台は、よくある幅広のものではなく、中央に一人用の幅のものを2本並べて、両外側にガケ登り(いしタイプ、はしごタイプ)をあわせたものです。
このガケをのぼった先がまた小さな広場になっており、パーゴラ、ベンチ、鉄棒などがあります。
このように複雑な形状をしている理由は、周りが斜面地で建て込んだ住宅地だからなのですが、上写真で公園に隣接するマンションに対しては公園は地下1階相当、反対側で公園に接している家々は、1階に面している家、2階の窓から公園に出入りできそうな家などまちまちです。
非常に神戸らしい公園だとも言える長田天神南公園でした。
(2018年11月訪問)
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