1993/1000 糀台公園(神戸市西区)

2018/12/23

公園門 神戸市西区 身近な公園 兵庫県

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神戸市の西部にある西神ニュータウンの中心となるのが西神中央エリア。その中でも地下鉄駅やショッピングモールが集まっている付近の町名が糀台(こうじだい)です。
西神ニュータウンの町名は旧字名や地域の伝説などを使って付けられたものが多く、開発に携わった方々の意思を強く感じるのですが、糀台も小字名の「糀ヶ谷」から取られたものです。

そんな糀台の中央にあるのが糀台公園です。
面積は4.8ヘクタールあり、大きな広場、野球場があり、また遊具広場も2ヵ所あるなど、近隣の幅広い住民の方々が集まるタイプの公園となっています。

周回園路沿いにはメタセコイアがたくさん植えられており、紅葉の季節はかなり美しいものと思われます。
訪れた時期は、紅葉にはちょっと早かったのですが。

そんな林に囲まれた東の遊び場は、巨大な砂場の中に遊具を配置するタイプ。
やや背の低い幼児向けの複合遊具、登り棒、鉄棒などがあります。

目を引いたのは、遊び方について少し悩んでしまう交錯した鉄棒。
下写真で言うところの左右部分はわかるのですが、中央部の遊び方が今ひとつピンとこないのです。

写真で伝わるでしょうか、やや高めの位置に鉄棒があるのですが、その下には黄色いラダーが下から生えてきています。

鉄棒が苦手な子向けの補助具のようにも見えるのですが、鉄棒との距離が近すぎて、回転しようとすると黄色い部分にぶつかってしまいます。
以前にNo.519 梅田亀田公園で見かけた時も同じように悩んだのですが、それから5年経ってもまったく解決しない謎の一つです。

そして西側の遊び場。
ここは東側と比べて開けた明るい場所にあるのですが、遊具が巨大砂場の中に設置されている点は共通です。

ここには、東側よりは大ぶりな複合遊具やブランコがあります。

神戸市発行の『市民のグラフこうべ』によれば、この遊び場にかなり面白そうなアスレチック遊具があったようなのですが、もう無くなっていました。木製遊具にとって30年の月日は長過ぎます。
市民のグラフこうべ-No.118ひらけゆく西神(昭和57年7月)より

この西側の遊び場の隣が野球場になっています。
外野フェンスの後ろがすぐ林なので、ホームランボールを探しに行くのが大変なのが難点かも。

ほかに目についたものとしては、「門」と題された石彫アート。
公園などに置かれるパブリックアート界では高名な速水史朗さんの1982年の作品のようです。

しかし、この公園の良いところは、そうした施設面ではなく、落葉樹を多めに使った林の園地ではないかと思います。
関西の気候風土では、公園が整備されてから30~40年も経つと常緑樹が大きく育って暗い印象の林になりがちなのですが、ここは明るい林が多く、気持ちよく散策が楽しめます。

もちろん常緑樹には常緑樹の良さがあるのですが、春の新緑、秋の紅葉の美しさでは落葉樹にかないません。

それがまた、公園全体にベターッと林があるわけではなく、園路沿いの所々に小ぶりな園地がいくつもあるので、散歩しながら変化に富んだ景色が楽しめるところが良いと思います。

意外と言っては申し訳ないのですが、とくに用事がなければ行くこともない郊外の住宅地で、思いがけずよい場所を見つけた糀台公園でした。 

(2018年10月訪問)

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