そんな今井町の西端、普通の街との境界付近に今井児童公園があります。
ここは、すぐ隣に建つ今西家(中世以来の今井町の有力者で、江戸時代初期に建てられた住宅は国の重要文化財)の用地寄贈により開園したものだそうです。
と言っても、公園そのものは広場一つだけのシンプルなもの。
ただ、「旧町を取り囲んでいた環濠をイメージした」という池が整備されており、これが公園のアクセントとなっています。
池の奥に見えるのが、今西家住宅。
■現地の解説板より
重要文化財今西家住宅は、慶安3年(1650)に建設され代々惣年寄の筆頭として今井の自治を預かっていました。建物の付近は、二重、三重の濠に囲まれており、発掘調査で、濠の石積みの一部が発見されました。環濠は、防御的な役割とともに、治水や排水の役割も兼ねていました。整備にあたっては、濠のイメージをいかし、池の底に防火水槽(2基)を設置しております。
橿原市教育委員会・街なみ環境整備事業(住宅局)
でも、公園の南側に再現されてる環濠は、素掘りの土堤で、公園横の池とは少し違った雰囲気です。
時代や場所とともに、素掘りだったり石積みだったりと様子が違っていたのでしょうか。
歴史的な街なみの中には、意外に座り込める場所がないものなので、散策中に歩き疲れた人にはちょうど良い今井児童公園でした。
(2018年6月訪問)
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