■現地の解説板より「『明石原人』腰骨発見地」
昭和6年(1931)4月18日、当時、明石に在住の直良信夫氏(元・早稲田大学教授)は、この付近の崩壊した崖の砂礫層中から、人類の腰骨を発見した。
腰骨は戦争中に消失したが、昭和23年(1948)長谷部言人(元・東京大学教授)は、ニッポナントロプス=アカシエンシスの名を与え、一般には「明石原人」と呼ばれるようになった。
昭和60年(1985)3月、国立歴史民俗博物館の春成秀爾助教授(現・教授)を中心とする調査団は、この西側を発掘調査して6~12万年前の木器や石器の出土を確認した。
現在のところ、近畿地方でもっとも古い人類の遺跡の一つである。
平成12年9月 明石市教育委員会
原人ではなく、もっと新しい進化段階の骨だともされる明石原人ですが、肝心の骨が戦災で消失した今となっては、なんとも言えないところです。
その「なんとも言えなさ」が、この素っ気ない保存・展示状態にも現れているのかと思います。
さて、そんな歴史ロマンに彩られた崖地の奥の方に、一本のヤシの木が見えています。
そのヤシの木があるのが本題の八木平磯公園です。
ガケの階段を上って、園内へ。
下から見えていたのは、この展望台付近です。
反対側を見ると、ネットフェンスに囲まれたグラウンドが1面。
ほぼ展望台とグラウンドのみで、その他の施設が極端に少ない公園です。
グラウンドで体を動かした後は、展望台から海でも眺めてのんびりするのにちょうど良い萩平磯公園でした。
(2018年5月訪問)
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