この宮代町の役場と、隣接するコミュニティ施設「進修館」の周りが公園になっています。
まず役場に隣接する方の公園は、「スキップ広場」と名付けられています。行政的には都市公園ではなく、町のスキップ広場条例に基づく施設というです。
道路に面したところにコンクリート舗装の広場を大きめにとり、公園全体のみならず、役場を始めとする行政センターのエントランスとしています。
普段使いというよりは、役場などが主催する色々なイベントに使いやすい形状です。
植え枡兼用のベンチ、あちこちの地面には、所々にぶどう模様のタイルが埋め込まれていました。初めて訪ねた町なのでよく知らないのですが、きっとぶどうが特産なのでしょう。
ぶどうタイルは、実だけでなく葉っぱ柄もあります。
色目が良いので、このままお土産物にしても良さそうな感じです。
このエントランス広場を通り過ぎ、役場建物の方向へ向かうと、幼児向けの遊び場があります。と言っても、はっきりと遊具なのは、滑り台、砂場とプレーウォールくらい。
プレーウォールは、細かなところにタイルが使われており、公園全体にタイル使用率高しです。
ほかに全体にタイルが貼られた球体も並べられており、程よい感じのケヤキの木陰で、何かしら登ったり座ったりして、のんびりと遊べそうです。
タイル貼りの球体。遊具というよりはモニュメントのようなものです。
この幼児遊び場の隣には、蒸気機関車が保存展示されていました。
最寄りを走る東武鉄道で、おもに貨物列車を牽引していたものだそうです。
運転席に上がることもできます。
■現地の解説板より「展示機関車の紹介」
この機関車は、明治31年(1898年)にイギリスで製造され、東武鉄道で大正11年(1922年)から昭和41年(1966年)までの44年間、貨物列車を引っぱり活躍していました。その後、縁あって平成6年(1994年)にこの広場にやってきました。歴史ある貴重な資料です。大切に見学してください。
そして、残りがほどよく高木の入った草敷きの広場。この日はグラウンドゴルフをする人でいっぱいでした。
やや過剰なまでに大地との一体性を意識した建築・空間デザインは、そっち方面には疎いブログ作者でも「象設計集団」のものだと一目で分かります。
おおむね建物の1階と2階の中間の高さをキープしつつ、全体としてはすり鉢状に形作られた芝生の空間は、スキップ広場の開放感とは異なり、否が応でも建物との関係性を意識させられるように作られています。
もっとも、シンボリックでもあり、見た目に面白いことは間違いないのですが、普段づかいに関してはスキップ広場の方が使いやすいことでしょう。
こちらは野外コンサートや結婚式など、やや特別な使い方の方が似合います。
そして、こちらにもありました、ぶどうのタイル。
でもスキップ広場のものと比べると、やや作りが雑なように思います。
周辺の環境、隣接建物との関係性を踏まえつつ、よく考えられた作りになっている宮代町役場の周りの公園でした。
(2018年6月訪問)
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