そんな呉川町の呉川公園。東西方向に細長い敷地は、東側のバス道に面したところに石敷きのエントランス広場があり、奥に入って土敷きの広場、パーゴラを越えたさらに奥が遊具コーナーになっています。
広場やパーゴラは何の変哲もないのですが...
遊具コーナーに入ったとたん、カラフルな動物遊具に目を奪われます。
ライオン、カバ、キリン、ゾウなど、おなじみのコンクリート製の動物遊具が、これでもかと言わんばかりの色あいで迫ってきます。
長年の風化で古ぼけていたものを皆で塗り直したのでしょうが、その自由すぎる彩色には脱帽です。
あと、目についたのは丸い雲梯のような遊具。
雲梯の「ような」と呼んだのは、雲梯のように行ったり来たりする遊びだけでなく、色々なぶら下がり方ができるようになっているからです。進化系雲梯とでも言うのでしょうか。
砂場の周りには、プレーウォールと新幹線、パンダの揺れる乗物遊具もあります。
そのほかにも、小ぶりな複合遊具、ブランコ、鉄棒など、敷地規模のわりには遊具が充実しています。
ところで、この公園の南側一体は「呉川遺跡」と呼ばれ、徳川大坂城の工事向け石材の集石場(船着き場)の跡として埋蔵文化財包蔵地と周知されています。
公園から少し離れた呉川沿いに、付近で出土した石材が展示されていました。
いま見ると小さな川なのですが、六甲山系の山中から大きな石を切り出して、川伝いに筏かなにかで海辺まで持ってきて、そこからに平船に積み替えて大坂まで運んだかと思うと、なかなかとんでもない作業です。
せっかく海辺まで持ってきたのに、なにかの理由で置いていかれた石材。関西では「残念石」と呼ばれています。
(2018年4月訪問)
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