もっとも、王仁公園自体は屋外プールやテニスコートがあるスポーツ向けの公園で、園内にとくに歴史を偲ばせるようなものはありません。
スポーツ向けの公園は、スポーツ目当ての人向けに特化してしまい、本ブログで取り上げたくなるような「面白い空間」「気になる隙間」のようなものが少ないのが常なのですが、ここ王仁公園も、その例に漏れずといったところです。
グラウンド、
テニスコート、
バレーコート(テニスをしていたけれど)、
土俵、
プールなど、写真を並べてみても、どうにも面白くなりません。
もちろん枚方市民のスポーツを支える公園なので、スポーツ施設が詰まっていても何の問題もないのですが。
スポーツ施設以外には、テニスコートとプールの間に児童向けの遊具コーナーがあります。
とくに大型遊具などはなく、ご近所の児童公園にもあるような遊具が集まっており、親子滑り台、
各種ラダー遊具、
2連ブランコ、
シーソーなどがあります。
園内中央の谷地はビオトープとして森、池などが保全されているようで、森の部分は入れないようになっていました。
最下流の池は、おそらく園内の調整池も兼ねた池で、展望用のデッキなどが設えられていました。
園内北側の大芝生広場は、季節には桜の園にもなるようですが、夏に訪れたら草茫々で、気軽に利用できる雰囲気ではなくなっていました。
空間としては園内で一番気持ちが良い場所のはずなのですが、あまり利用者がいないのでしょうか。
あまり人がこないので、平和の像も寂しそうです。
■建設趣旨
世界の平和は、人類共通の願いであり、本市はこれを市政の基本理念としている。
本市は、戦争による犠牲者の霊を慰め、歴史的悲惨を全市民の教訓とし、一切の核兵器の廃絶と恒久の平和を念願し、ここに平和の像を建設する。
1987年12月 枚方市
おまけ.
王仁公園の施設ではないのですが、公園に隣接する就労支援施設「セルプわらしべ」が気になりました。
「花と馬のいる公園」と名乗っているとおり、園内には馬が飼われていたり、花苗の育成などが行われており、障碍のある人が馬や花のお世話をしたり、カフェでの仕事などに従事しています。
せっかくなので、王仁公園との関係が深まれば、もっと面白い公園ができそうにも思いました。
(2018年5月訪問)
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