石神井川は、東京都小平市を源にして、東京都の北部を東に流れ、北区に入る付近で音無川と名前を変えてから隅田川に合流します。
この合流点よりも約1キロ上流に飛鳥山があるのですが、昭和の中頃までは流路は飛鳥山を避けるように屈曲しており、ここが原因となる水害がたびたび起きていました。そこで飛鳥山の地下にトンネル水路が作られ、旧流路が音無川親水公園として整備されました。
下図で青い手書き線がトンネル水路、赤い線が旧流路で、そのうちの西半分ほどが公園になっています。
下図はGoogleMapより。(C)2018Google,ZENRIN |
ただ、旧流路にも多少は水が流れており、JR王子駅の下をくぐるあたりなどはしっかりと川の様相を見せています。
そこで、間を後回しにして、先に上流側の本流との繋ぎ目に行ってみると、コンクリートの大きな壁の向こうにある本流から、公園内に水を引き込む構造になっていました。
で、ここから水を引き込んで、旧河道の更に川底につくられた水路をせせらぎが流れていくというのが、この公園の基本構造です。
とは言え、いつも水を流し続けるのは難しいのか、私が訪れた時は所々に溜まっている程度で、川岸を歩いて水に親しむ人の姿もありませんでした。
大抵の人は、川底ではなく一段上の園路を通ります。
日本の都市公園100選にも選ばれているので、もう少し陽気が良くて公園の魅力が発揮される時期に訪れたほうが良かった音無親水公園でした。
(2018年1月訪問)
音無親水公園
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