明石川は神戸市北区から西区へと流れ、途中で櫨谷川、伊川などと合流し、明石市街地を抜けて播磨灘へと注ぐ河川です。その河口付近の東側、河川用語で言うと左岸(自分が川の流れになったつもりで左側)に沿うのが明石川左岸線緑地です。
このあたりの河川敷、これまた河川用語で言うと高水敷が園地になっているので、そこが「明石川左岸緑地」なのだろうと思っていたのですが、地図でよく見てみると名称は「明石川左岸”線”緑地」で、場所も高水敷から一段上がった堤防天端を細長く利用している緑地でした。
上写真で、真ん中より左が左岸線緑地、右が高水敷にあたります。
そうは言っても、分かれているのは管理する行政側の都合であって、利用者にとっては一体のようなものです。そこで両方の行き来をしやすくするために、堤防を越える大きな階段もつくられていました。
左岸線緑地から河川敷を見下ろすと、ワンド風というか、ステージ風というか、何かしらシンボリックな空間が形づくられています。
そこには、謎の生き物が!
魚類から両生類に進化する途上なのでしょうか。
さて、堤防天端の緑地を河口の方に向かって歩いていくと、やがて堤防はコンクリート製の普通の堤防になり、緑地は一段下がったところへと離れていきます。
堤防は河口の角まで進むと左に曲がり、それに沿って緑地も左に曲がって鍵型に続いています。
下写真は、河口ギリギリのところで進んで、いま来たほうを振り返ったところ。現地では目に見える境界線などは引かれていないのですが、このあたりで明石川左岸線緑地は終了し、川端公園に入っていくはずです。
資料によれば川端公園の面積は約4,600平米。それほど大きくはないので、下写真に写っているグラウンド状の場所はまだ左岸線緑地で、右端あたりから川端公園の敷地になると思われます。
これまでの左岸線緑地とは打って変わって、川端公園はいかにも公園という風景になります。
ベンチの周りに揺れる動物があったり、
砂場の中には揺れない動物がいたりします。
もっとも、砂場は草地になってしまい、ほぼ機能を失っていますが。
海際で陽あたりが良いので、古めの遊具はペンキの色が抜け気味です。
その中では、ブランコが比較的新しい方でしょうか。まだ色がハッキリしています。
広々としていて、公衆トイレなどの施設も一通り揃っているのですが、市街地からすると一番外れの河口際なので、どこか鄙びた感じがします。
堤防を越えれば淡路島を望む景色も美しい明石川左岸線緑地と川端公園でした。
(2018年2月訪問)
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