大阪と奈良との府県境にあたる生駒山は標高642メートル。そこを近鉄奈良線の新生駒トンネルが貫いています。
大阪側からトンネルに入る直前に石切駅があり、ここの標高が約110メートル。標高だけ見ればそれほど高くはないのですが、麓から約1.5キロほどの距離で100メートル以上の高低差がある急勾配な地形に、張り付くように住宅が連なっています。
で、その石切駅よりもさらに高い場所にも住宅が続いているのですが、その住宅地の中にあるのが石切駅前公園です。
なにしろ駅を出たら正面にこの垂直の壁。その先に駅前公園があるという理不尽さです。
公園は造成された尾根の突先のような変形の三角地を使っており、底辺側の少し広いところが土敷きの広場、尖ったところが遊具コーナーになっています。
ただし滑り台だけは広場の一角に。
遊具コーナーには4連ブランコや砂場などがあるのですが、目立っているのは園内でも一番突先に置かれた石の山遊具です。
石の山遊具は、富士山型のおよそ2/3がガケ登り、残り1/3が幅広滑り台といったシンプルな構造のものです。
ただ、滑り台部分は劣化が進んでおり、ほとんど滑らなくなっていました。
山遊具に登ると、10数キロ離れた大坂市街地の高層ビル群を眺めることができました。
昼間でも良い眺めですが、夜景になるとさらに美しいと思われる石切駅前公園でした。
(2017年12月訪問)
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