京都御所からは直線で5キロ以上離れたJR西大路駅付近に、七条御所ノ内という町名があります。これは、この付近に平安末期に平清盛の邸宅・西八条殿があり、そこに清盛の孫にあたる安徳帝が御座した時期があったことに因むものらしいです。
と、説明は読んだのですが、邸宅は八条で、町名は七条というあたりが微妙にしっくりきません。きっと七条から八条にまたがるような大きな屋敷だったのでしょう。
さて現在の公園ですが、西大路通りから少し西に入った低層住宅が多い一角にあります。敷地はざっくりと50メートル四方くらいですが、周りは住宅が建て込んでいるため、数字以上に広々として感じられます。
敷地の中央にコンクリートで固められた盛土壇があり、そこにパーゴラや花壇、そして滑り台が集められています。
盛土壇は、高さこそないものの一辺20メートルくらいあって、一枚の写真で全体を示すのが難しいサイズです。
中央にパーゴラとベンチがあり、そこから両サイドに向けて小さな滑り台が付いています。
これが滑り台。北向きと南向き、1つずつ設置されています。
とは言え、傾斜はそうとうキツくて、幼児の遊び場としては厳しすぎるほどです。
「もしかして遊具ではないのかも?」と思いましたが、裏側から見るとボルダリングのホールドにあたる石が埋め込まれていて、やはり遊具であるようです。
もっとも、別にちゃんとした遊具も設置されており、石の山遊具、滑り台、4連ブランコなどがあります。
石の山遊具は、やや小ぶりですがトンネル登り、滑り台などが一体化したもの。
下写真の中央にある「足がかりの少ない斜面を手すりにつかまって登る」部分が、ほかではあまり見かけない仕掛けになっています。
階段もあって登りやすくなっていたので、頂上から公園内を見渡してみました。
近年の定型的な公園にはない「味」のある御所の内公園でした。
(2017年10月訪問)
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