江戸時代、名古屋城の北西側の城下町に、代々紙漉きを行なう家があったそうです。なので、その家の周りが紙漉町。1980年(昭和55年)に住居表示が行なわれて旧町名は廃止されましたが、公園名として残っているのが、紙漉南公園です。
現在の公園にはとくに紙漉の要素はなく、和紙の原料となるコウゾ、ミツマタ、ガンピなどが植えられているということもありません。
敷地は西南の角地にマンションが入り、その東と北を囲む細長い鍵型をしています。
とくに東側が狭く、そこにイチョウやケヤキなどわりと大きく育つ樹が植えられているので、けっこう圧迫感があります。
その下に、コンクリート製の動物遊具がチラホラと。
鍵型の「角」の部分に遊具が集められており、滑り台、ブランコが2基(通常タイプ、幼児向けバケットタイプ)、砂場などがあります。
ただ、ブランコは2基とも足元が草に覆われており、あまり利用されていないようでした。
砂場も同じくですね。
周囲はやや古い住宅地の割には小規模な公園が多く、この公園から半径250メートルほどの間に5~6ヵ所もあるので、競合に破れている感じがします。
敷地形状のせいで見通しが悪く、なんとなく中に入りづらいような雰囲気がありますので、そろそろ子供の遊び場の姿は捨てて、次の方向を模索したほうが良さそうな紙漉南公園でした。
(2017年9月訪問)
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