広尾東公園は、昭和末のバブル期に「億ション」として知られた広尾ガーデンヒルズの東側に隣接する小公園です。
ガーデンヒルズそのものは、Wikipediaによれば全15棟・1,200戸近い巨大マンション群なので、おそらく敷地内にも質の高い公共的な緑地があると思われるのですが、この公園はガーデンヒルズに上っていく坂道の途中にあって、億ションとは今ひとつ縁がなさそうな公園です。
この階段を通って園内に入るという時点で、あまり積極的に人を迎え入れようという気がないことがわかります。
園内は細長く、また傾斜地なので細かく段切りされており、使い勝手もイマイチです。
下写真は、階段を上っていったところにある最下段。
広場と言うには狭く、また外周部にある樹木が育ってきているために、ちょっと陰鬱な印象すらあります。
続いて、そこからまた階段を上った中段。
広さでは最下段よりも狭く、もっぱらトイレの前庭といった風情です。
そして上りきったところにある最上段。
各段の中ではいちばん広く、幼児向けの遊具広場になっています。
シンボルとなるのは、こちらのゾウの滑り台でしょうか。
色味はシックで良いのですが、鼻は長いものの大きな耳や牙がまったく表現されていないため、今ひとつゾウっぽく見えません。
その横にある非常用の井戸。こちらはイヌをかたどっているのか、あるいは水が勢い良く吹き出せばゾウの鼻のように見えるのか、すこし迷うデザインです。
敷地配分のデザインも、施設デザインも今ひとつだと感じた広尾東公園でした。
(2017年8月訪問)
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