1556/1000 弁天公園(兵庫県西宮市)

2017/08/16

山遊具 身近な公園 西宮市 兵庫県

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弁天公園は、JR甲子園口駅の南、350メートルほどのところにある小公園です。「弁天」は付近の旧字なので、かつては近くに弁天様を祀ったお堂があったのだろうと思いますが、今は見当たりません。

西宮市の資料『西宮の公園・緑地(H28年度版)』によれば、ここは西宮市ではもっとも古い部類の公園で、1939年(昭和14年)に旧法下での土地区画整理事業によって用地取得された児童公園のうちの一つにあたります。開園は5年後の1944年(昭和19年)とのことですが、それでも70年以上の歴史を持つということになります。

ちょうどこの時期、大正から昭和初期にかけて、現在の西宮市南東部では阪神国道の整備(現在の国道2号)、それに伴う武庫川の河川改修と支流である枝川の廃川、枝川跡地の新都市開発(甲子園の開発)などが一体的に進められ、一気に都市化が進みます。また東海道線の電化に併せて地元の費用負担・土地提供によって、昭和9年(1934年)に甲子園口駅が開かれます。
弁天公園を含めた甲子園口南側一帯の区画整理事業も1934年~1944年(昭和9年~19年)の10年かけて実施されており、こうした一連の開発によって、付近は戦前の時点で郊外住宅地となっていたようです。

とは言え、園内に70年分の歴史を感じさせるような物件はとくに見られず、少し大きめのケヤキやクスノキなども、70年と言われればそう見えるし、30年の割には大きく育っているねと言われればそう見えるくらいのサイズです。

遊具は、40年くらい前の雰囲気がある石の山遊具、コンクリート製のプレーウォールがよく使われていました。ほかにはブランコや球形ジャングルジムなどもあります。

石の山遊具は、西宮市でよく見かけるタイプで、大きなトンネルが目立っています。

あと、この公園は西宮市により「花の公園」の一つとして整備されており、シンボルとしてツバキが随所に植えられていました。

本ブログをよくお読みで、カンの鋭い方は気付いたかもしれませんが、園内で遊んでいる子供が多い時間帯に訪ねたため、ほとんど写真が撮れずに文章ばかりになってしまった弁天公園でした。

(2017年4月訪問)

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