那覇市のサイトによれば「宝口(たからぐち)」の地名は、この公園から真嘉比川沿いに数百メートルほど遡った首里儀保町4丁目一帯を指すとされていますが、旧字の時代にはこの公園の付近までが宝口と呼ばれていたのでしょうか。 公園そのものは真嘉比川と道一本隔てられており、とくに川を取り込んだような仕立てにはなっていません。
坂道を挟んで上の道路に接する上段が小さな休憩園地、下の道路に接する下段が広場、上下の間の斜面地が遊具や階段状のスタンドになっています。
上段から下段方向を見渡したところが下の写真。
芝生のスタンドの曲線、その下のコンクリートの円柱など、なんとなく意味ありげなデザインのものが設置されていますが、とりたてて美しいというほどではありません。
描かれているのは、青空に湧き立つ入道雲でしょうか。
もう一つは斜面地の高低差を活かした木製の砦遊具。登ったり下りたり、吊橋を渡ったり、色々ぶら下がったり滑ったりできます。
ただ、那覇市内では老朽化にともなって木製遊具がどんどん撤去されているので、この遊具も先行きは不安です。
しかし、この公園でとくによくわからないのは、こちらのトイレです。
そもそも、この公園には上下段を繋ぎながら園内を一周する園路が設けられているのですが、その園路がなぜかトイレの屋根の下を通っています。
下の写真で言えば、左半分がトイレ、右半分は屋根の架かった園路です。
反対側から見てもこの通りで、とくに東屋として座って休憩できるわけでもなく、園路にただ屋根が架かっているだけです。
思うに、この公園をデザインした人は、円形劇場風のスペースも含めてギリシャ風のイメージがあって「屋根の架かった回廊」を作りたかったのではないかと想像します。
と、アホな大人は色々考えますが、きっと子供たちはそんなことは気にせず、園路を走り回ったり屋根によじ登ったりしているであろう宝口公園でした。
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