本ブログでは、いつもはこうした沿道型の小公園は取り上げていないのですが、所々に面白いアイテムを見かけたので記録します。
No.1179 野嵩あしびな公園で取り上げた野嵩集落の入口にあたるため、様々な花で彩られており、公園というよりは大きな花壇という印象です。
もともとは、道路工事によって失われた泉を記念する目的があったようです。
●現地の解説板より「ミーガー(新泉)の由来」
ミーガーは1830年頃、7ヶ月余りの大干ばつが続き水不足に苦しんだ村の人々が掘り当てたものである。現在は前面道路の工事(昭和54年、1979年)の際に埋没しているが、当時の「ミーガ」を尊び、この位置に拝所として移設され、今なお県内各地から数多くの人が参拝している。
宜野湾市
No.1179 の横に設置されていた「字野嵩集落図板~1945年当時」にも中央上のあたりにミーガーが記されています。
そんなポケットパークの一角に、一本の枯れた木が立っています。
幹はまっすぐに天を指し、幹に対してやや太めの枝には、一枚も葉が付いていません。
よく見ると、てっぺんにガイシ(碍子)のようなものが取り付けられています。そう、これは木に偽装した電灯のようなのです。
「のようなのです」と書きましたが、木の下の方には小鳥の巣箱に偽装した外灯分電盤が取り付けられているのですが、肝心の灯具(電球部分)が破損したのかどこにも見当たらず、今となっては純粋に「木のふりをしているコンクリート製品」になってしまっているのです。
公園の外に数メートル離れて立っている普通の電柱と比べると、その偽装っぷりがよくわかります。
No.1178 のだけ公園でも、使われているコンクリート擬木の凝りようを賞賛しましたが、
この外灯支柱の凝りようを見ると、もう「擬木」ではなく「凝木」と呼ぶべきではないかと思えてきます。
そして、もう一つ。
さきほどからの写真にチラチラと写り込んでいますが、この「し」の字を逆さまにしたような植物は、メキシコ原産の和名ハツミドリ(アガベ・アッテヌアタまたはアガベ・アテナータ)というものの花です。
リュウゼツランの仲間だそうで、確かに葉っぱは似ているのですが、この花の形は珍しいですね。
その場では何かわからず、後から調べてみると、私が訪問する1年以上前の新聞記事を見つけました。それによると「10年から50年、長いものでは100年に1度開花するといわれる。そのため開花の様子にお目にかかれる機会はなかなかない。」とのことなのですが...
1年たってもこんな調子なので、一度咲いたらなかなか散らないのでしょうか?
小さい割には気になるものの多い西門原ポケットパークでした。
●琉球新報記事 2015年1月15日 10:22 『“珍” ハツミドリ開花 宜野湾市野嵩で話題に』
(2016年2月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿