1972年(昭和47年)から徐々に遺跡整備が進められ、現在は都市公園としては7.5ヘクタールの敷地に、弥生時代の植物も取り入れた植栽の中に復元された竪穴式住居が点在し、また県立考古博物館や町の郷土資料館もある大きな公園となっています。
もともと地元の播磨町や地域の皆さんによって史跡公園の整備や活用が進められていたわけですが、県立博物館ができてからは、博物館の研究・実践フィールドとしての色も濃くなり、頻繁にイベントなどが開催されています。
今回、私が訪れたのも、町の秋祭りと、博物館の関係する「全国古代体験フェスティバル」が同時開催されている日でした。
全国古代体験フェスティバルは、その名の通り全国各地の博物館などが、自慢の古代体験プログラムを持ち寄るというものです。
博物館の前にはテントが並べられ、北は北海道から南は台湾、そして兵庫県内各地の博物館などが、大人向けから子供向けまで様々な体験プログラムをおこなっており、またそれらのキャラクターの縫いぐるみなども集まって、たいそう賑やかなことになっていました。
誰でも参加しやすいものとしてはペーパークラフト、
少しむずかしいものは、絵の具を使った古代絵画、鹿の骨を使った細工物など、
幼児向けには簡単な「銅鏡すくい」などがありました。貴重な銅鏡ですが、パワーショベルでいきなりすくっちゃいます。
八尾市・しおんじやま古墳学習館のキャラクター”はにわこうてい”は、いちおう世界征服を企んでいます。
あとは神戸市立博物館の移動展示車とか、
本当はたぶん偉い考古学の先生と思われる人も、古代の鹿狩りの様子を解説するために体を張って頑張っていました。
一方、町のお祭りの方でもステージイベントなどのほかに古代体験のプログラムが行なわれていました。
こちらは藁でできた動物を竹の弓矢で撃つというもの。小学生が対象なのですが、まず真っすぐ飛ばないし、あたってもまったく刺さらないので大変そうでした。
こちらは、幼児でもできる宝探し体験。落ち葉の下に、古代の宝が隠されています。
ほかにも復元された竪穴式住居を使った教室や、森の木陰の工作教室なんかもあって、非常に盛りだくさんでまったく時間が足りませんでした。
そして町立の郷土資料館の横には、かつて遺跡と県立博物館の間を通っていた別府鉄道の機関車と客車が保存されており、急に近代の香りも漂ってきます。
いろいろな時代の人の暮らしが詰まっている大中遺跡公園でした。
いろいろな時代の人の暮らしが詰まっている大中遺跡公園でした。
●播磨町による公園紹介ページ
●兵庫県立考古博物館
(2015年11月訪問)
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