久宝(きゅうほう)公園は大阪市街地のど真ん中、南北・東西のメインストリートである御堂筋と中央大通りとが交差する船場中央3交差点から徒歩3分くらいのところにある小公園です。
大阪の東の方には久宝寺という地域がありますが、「道頓堀川を開削する際に久宝寺周辺から人夫が集まってきて住み着いたので、そこが久宝町という町になった」という説があります。一方で、「このあたりにも久宝寺という寺があった」という説もあり、No.1143で登場した「京都から来た人たちが掘ったから京町堀」と比べると、由来がはっきりしないところです。
それはさておき、現在の久宝公園。
ビルに囲まれた都心にポッカリと空いた公園で、小さいながらも開放感があります。
比較的近年にリニューアルされた模様で、施設はまだピカピカしています。
その際に改造されたと思われますが、前面道路の歩道が狭いため、公園敷地が若干セットバック(後退)した形になっています。
こうした立地なら、リニューアルの際に舗装面や芝生をもう少し増やして、大人が憩える仕立てにしても良さそうに思いますが、ここの周辺500メートル半径くらいの間には公園がない地域ですので、子供の遊び場としての価値も重要視されたようです。
幼児向けに砂場、滑り台、ブランコなどが設置されています。
とは言え、平日のお昼時に訪れると、座れそうなところには大人たちが鈴なりで、食事・休憩・昼寝など思い思いに過ごしていました。
すぐ横には、おしゃれな外観の美容室が公園側に入口を開けて、店先に休憩スペースをつくってくれていました。
都心にきれいな公園ができると、周りのお店たちも放っては置かないという好例ではないかと思います。
(2015年10月訪問)
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