JR新長田駅から少し歩いた国道2号線の南に、阪神・淡路大震災後に建てられた「アスタくにづか」という再開発ビル(1~5号館)が並びます。「くにづか」は漢字では「久二塚」と書くのですが、本来の地名ではなく、地区を構成する久保町・二葉町・腕塚町から一文字ずつ取った合成地名です。
そんな久二塚地区の震災復興の中で新しく作られたのが、久二塚公園です。
同じ地区内の空き地にパトレイバーのイングラムが来るというので見物に行ったついでに、公園も覗いてみました。
さて、公園敷地は三方を復興住宅のビルに囲まれ、狭い方の一辺だけが道路に接する細長い形をしています。
公園施設としては、道路に近いところに土敷の広場を置き、幼児向けの複合遊具と揺れる乗り物、水遊び場、大人向けの健康器具が数点置かれています。
少々詰め込みすぎなようにも思いますが「子供からお年寄りまで」を体現する施設内容です。
公園の周囲は大きな建物をボンボンと並べるのではなく、建物と公園とを繋ぐデッキ通路や、建物の間を抜ける路地が作られていて、公園が地区全体の広場となって人が行き交うような配置・構造になっています。
こうした構造には、震災以前の路地が多い下町の特徴を取り戻そうとする意図があったと思われます。
じっさい、デッキ通路から見ていると、ひっきりなしに人が通っていましたので、確実に効果が出ている久二塚公園でした。
(2015年9月訪問)
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