No.1123で登場した多井畑厄神ですが、20年くらい前までは、付近は古くからの街道沿いとはいえ農村地帯の趣を残している地区でした。
今は、鳥居から道を挟んだ目の前に大きなマンションが建っており、その横にマンションの開発にあわせて作られたと思われる木戸ヶ谷公園があります。
木戸ヶ谷は所在地の小字ですが、ちょうど街道が山と谷とに挟まれて狭くなっている場所にあたるので、古い時代には木戸があったのかも知れません。
そして公園は、斜面林とマンションとに挟まれて狭くなった場所に設けられています。
マンションのエントランスとも繋がっており、ほぼマンション専用と言っても良い構造です。
細長く続くレンガ敷の出入口を抜けていくと、その奥に土敷の広場があり、小ぶりな複合遊具がポツネンと置かれています。
少し狭苦しい感じもしますが、マンションの多くの部屋から見下ろすことができ、ベランダから「ご飯だよっ!」と大きな声を出せば確実に届く距離なので、ここに住む子供たちにとっては安心できる遊び場だと思います。
そのまま遊具広場を抜けていくと、擁壁の上の林へと向かう道があり、とくに立入禁止の表示もなかったので登ってみました。この写真ではわかりにくいのですが、建物の陰になる部分に擁壁を抜ける階段があります。
登っていった先は自然の林かと思ったのですが、よく見ると段切りされて排水路も設けられていました。また、もっと尾根の上の方まで行けるのかと思ったら、ループ道になっていてすぐ階段のところに戻ってしまいました。
どうやら、宅地造成の時に「周辺の斜面林の整備と利活用」てなことが検討されて、いくらか工事を経て今の姿になっている模様です。
目の前の歩道部分が狭くて今ひとつ落ち着かないのですが、東屋も作られていました。
崖の上から公園を見下ろすと、こんな感じ。
階段を下る時にマンションのベランダに出ている人がいると視線があってしまうと思われ、住人の方も嫌でしょうし、こちらも落ち着かないように思います。
公園ではあるのですがマンションとの関わりが深すぎて、よそ者には少し息苦しい気もする木戸ヶ谷公園でした。
(2015年10月訪問)
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