兼保公園がある神戸市東灘区の阪急・JR・住吉川・石屋川に囲まれた一帯は、昭和40年代から40年以上にわたって区画整理事業が行われてきました。長期間におよぶ事業であり、また途中で阪神・淡路大震災があったことで関係者のご苦労は多かったことと思います。
区画整理なので東西・南北方向のまっすぐな道が多いのですが、その中にハッキリと旧道の名残を留めている斜め方向の道があります。
図版:東灘山手地区土地区画整理事業の換地処分(神戸市)に一部加筆
これは古い時代には弓弦羽神社の参道であったようで、この道の一部が兼安公園の敷地の一部として取り込まれています。
ということで、たぶん公園の敷地内に弓弦羽神社の大きな石碑。神社までは400メートルほどありますが、公園の中を通るのは40メートルほどです。
石碑の裏手にあるお地蔵様。お地蔵様と石塔が収められています。
公園の横にあるバス停の名前が「堂の前」なので、公園ができる前からお地蔵様は付近にいらっしゃったのだと思います。
この参道を挟んで西側は健康器具などのある大人向けの広場になっています。
東側は遊具のある子供向けの広場になっています。
遊具はブランコ、小ぶりな複合遊具、揺れる乗り物、FRP製のトンネルなど、幼児向けのものが中心です。
そして広場の真ん中あたりには大きなクスノキがあり、それを囲むように花壇やベンチの付いたサークルが設置されています。
区画整理や震災であたりの様子は変わり、公園の中もだんだんと変わってきたことでしょうが、昔の参道沿いの様子も見てみたい兼安公園でした。
(2015年5月訪問)
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