京都の五条通から鴨川の東を南下して伏見へと向かうのが伏見街道で、伏見で舟に乗り換え、宇治川・淀川を通って大坂と結ぶ道筋として栄えました。
その街道沿いのうち、京都町奉行の管轄区域(延長にして約3キロ)が本町1~22丁目に分けられ、その町名が今もほぼそのまま残っています。同じ本町といっても京阪電鉄の駅数にすれば5つ分も離れていますので、うっかり丁目を間違えると大変です(一番南は伏見稲荷駅のすぐそば!)。
本町公園は、そのうちの本町3丁目。まだ始まって200メートルくらいのところにある小公園です。通りに面して間口が広く、境界の柵も低いものが使われていて園内がよく見えるため、まちとの一体感が高くなっています。
出入口の園名板には読み仮名が付いています。
「本町」のように簡単な漢字でも、読み方は「ほんまち」「もとまち」「ほんちょう」などの可能性がありますから、こういうのは助かります。
ちなみに、そのすぐ横にはお地蔵様専用の出入口もあります。
園内は、広場はあまり大きく取らず、敷地全体を使って高木植栽と遊具を散らばらせる仕立て。元気に走り回って遊ぶのには十分ですが、球技などには使いにくくなっています。
高木植栽はイチョウ、ケヤキ、ヒマラヤスギなど、訪れたのが晩秋~初冬なので色とりどりで美しくなっていました。
手元の資料に基づけば開設から70数年が経っているので、街区公園にしては大きく立派な樹ばかりです。
中には枯れてしまったものもあるようですが、すぐ隣に後継ぎになる樹が植えられていました。
遊具は古いものが多いですが、滑り台、ブランコ、砂場、大きなラダートンネル遊具、コンクリート製の小さい子向けの緩い滑り台などがあります。
こちらの滑り台は、滑り部が幅広かつ緩傾斜、登り口もハシゴではなく階段になっているため幼児にも使いやすいのですが、滑り出るところの高さがかなりあるので、飛び出した時に頭を打たないように気を付けねばなりません。
まぁそんなにスピードが出ることはないと思いますが。
あと気になったのは、こちらのベンチのように置かれた石造物。実際にベンチとして使えるのですが、元々は橋の縁石かなにか、違う用途のものだったと思われます。
(2014年12月訪問)
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