竹間と書いて「ちっかん」と読む竹間公園は、京都御苑の南、古くから建具や家具の職人が多い界隈にある小公園です。
平成の初め頃までは、この地には竹間小学校と隣接して旧・竹間公園があったそうですが、小学校の統廃合・移転後に全面的にリニューアルされ、こどもみらい館(子育て支援総合センター)や幼稚園と一体化した公園として生まれ変わりました。
京都市街地では明治初めに設置された小学校区(元学区)が住民自治の基本単位として機能しているため、小学校が廃止される際に代替となるコミュニティ拠点として期待されたものと考えられます。
そう聞くと「竹間」はどんな由緒正しい地名かと思いますが、どうも立地的に竹屋町通と間之町通の交差点に面しているからのようで、いわゆる合成地名ではないかと思います。
それはさておき現在の竹間公園。
西側の出入口から園内に入ると、いかにも小学校にありそうな少女の像が置かれています。詳しいことはわかりませんが、小学校時代からのものではないでしょうか。
こちらは、ガラス張りの大きな窓が印象的な「こどもみらい館」。幼児向けに特化した遊び場、図書館、相談施設、教育関係者向けの研修施設などが集まった施設だそうです。
そういう施設にブログ作者のようなオジさんが一人で入りこむと怪訝な顔で見られがちなので、中はパスしました。
こどもみらい館に接する公園部分は、広場になっています。まちなかにしては広々としており、地域の行事などに使い勝手が良さそうです。
公園の北端部分が遊具広場になっており、石の山遊具を中心に、ブランコやシーソー、ラダー遊具、雲梯、揺れる動物遊具などがあります。
ほかにも健康器具やパーゴラなどがありますが、子供向けの施設に隣接してはいるものの、遊具の点数がとくに多かったり、変わった遊具があるわけではありません。
パーゴラは再整備の時にいくぶんやり変えたのか、屋根部分にまだ植物が絡んでおらず、涼しく座るにはもう少し時間がかかりそうです。
こうした中で目を引くのは、やっぱり大きな石の山遊具。大小2つの丸い山がくっついており、頂部が平坦なので前方後円墳、いや両方丸いから”前円後円墳”のような形をしています。
ものとしては年季が入っているので、旧・竹間公園の時代からあるのではないかと思います。
そして公園のすぐ隣には、ライブハウス陰陽(ネガポジ)。京都らしいごちゃ混ぜ感のあるライブハウスで、ライブのない日は居酒屋営業もやっています。夜の公園でライブの熱気を冷ましている人がけっこういるのではないかと思います。
(2014年11月訪問)
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