異人館街として知られる神戸市の北野地区。現在は観光地、商業地の色が濃いのですが、元々は住宅地でした(そもそも異人館自体が港に近い地区で働く外国人の住宅として建てられたものが多い)。
今でも表通りから一筋入れば古くからの住宅や小規模なマンションが建っており、その中に住民向けの小さな公園もあります。北野町東公園は、そんな小公園の一つです。
場所は、明治31年(1898年)建設の旧アメリカ領事館官舎(現・神戸北野美術館)の北に隣接しています。写真では白い下見板貼りの建物に向かって公園から階段が通じているように見えますが、まっすぐ入ることはできません。
園内は大きく東西に2分されており、異人館街の散策ルートに接している西半分は白い石張り、レンガ調の張り石などが多用されたお洒落な広場になっており、東屋の下にはスツールが置かれて散策時の休憩などに使いやすくなっています。
写真右端の細道のように、北野は坂ばっかりですので座って休める公共スペースはけっこう貴重です。
一方、東半分は複合遊具のある遊具広場。
隣接する住宅などからの要望があるのか、外周の樹木植栽が分厚めになるよう管理されており、西半分と比べるとやや暗い雰囲気になっています。
東西のどちらかでも見やすい位置にあるのがこの時計。
ただし盤面はお洒落なローマ数字表記になっていて、遊具広場を使う子供たちはやや戸惑うかも知れません。でも、そういう小さなことも色々な世界に触れるという点で意味があるように思います。
(2014年10月訪問)
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