北野町西公園は、神戸の異人館街・北野地区の外れにある小公園です。
斜面地を登っていった住宅が尽きるところの一枚裏側(住宅地と山林の隙間)を公園としており、「坂の町」である神戸ではよく見られる立地と言えます。とは言え、下の写真の階段を進んでいった奥に公園があると言われても、知らない人は躊躇してしまうことでしょう。
そういう立地には、公園のほかにはお社があることも多いのですが、ここでも公園の下側に北野青龍神社・三森稲荷神社が鎮座しています。以前はそれぞれ別の小さなお社が2つあったのですが、いつの間にか合祀されて1つになっていました。
このお社のまだ奥、社殿の後ろに見える森の向こうに北野町西公園があります。
本当に山と町の間、緩衝地帯といった感じで、少し下がれば住宅地、逆に公園から一歩踏み出すと登山道になります。
写真は、イノシシよけの柵が巡らされた登山道の入口。ここから先は山の領域です。
地形に応じて敷地は3段ほどに分けられており、一番下の広い段には広場と健康器具が何点か置かれています。ただ、斜面部分の森がかなり鬱蒼としてきており、広場ならではの明るさには欠けるようになってきていると見受けられます。
毎日坂道を登ってきて、坂の上にある広場で運動をするのは神戸市民のライフスタイルの一つです。
一番上の段まで登ると、市街地への展望が開けます。
おそらく公園の整備当初は広場下側の樹木が小さくて、もう少し展望が開けていたのだろうと思います。
冒頭に紹介した狭苦しい階段だけではなく、管理用車両などが通れる車路もあるので、もう少し手入れをして見晴らしを良くすればちょっとした名所になれそうなのですが、北野の中心地からは少し離れていて目立たない北野町西公園でした。
(2014年10月訪問)
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