848/1000 青い森公園(青森県青森市)

2014/11/19

姉妹都市 青森県 青森市

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先日、久しぶりに青森市へ行ってきたのですが、そこには「青い森鉄道」「青い森信金」「ホテル青い森」「青い森病院」などが溢れていました。
私としては「素直に『青森』って名乗ればいいのに」と思うのですが、「青森で普通に『青森』と名乗っても、ネーミングとしては埋没して目立たない」という理由なのでしょうか。でも広島で「広い島」、長野で「長い野」といったネーミングは見かけないので、「森」のイメージを良いものとして捉えている印象は持ちました。

さて、そんな一連の「青い森」の中でも古株に属するであろう青い森公園は、1987年(昭和62年)の開園。それ以前は県立中央病院、さらに戦前に遡れば新町尋常小学校があった場所だということです。

小学校を記念するのは彫刻「太郎と花子」。青森県出身の鈴木正治(1919-2008)の作品だそうです。

県庁に近いメインの出入口は周囲の歩道と一体化した石敷きの広場となっており、四角い鉛筆のようなモニュメントが建っています。
奥に見えるのが青森県の木・ヒバですので、その樹形をイメージしているのかも知れません。

広場の奥の方にある時計塔も、基本デザインは同じですね。

この広場の一角に置かれているのは、青森県の姉妹都市であるメイン州(アメリカ合衆国)から贈られた石のベンチ。
日本では、贈り物を尻の下に敷くのはなんとなくはばかられて、こうした銘文は背もたれ側に書くことが多いように思うのですが、ここでは座面全体に彫られています。

広場の中には水量の豊富な噴水と流れがあります。
近年は社会的に省エネ・省資源が求められることもあって、電気ポンプで水を汲み上げたり循環させたりする水路は肩身が狭くなっており、ガンガンと流せるのはシンボル性や拠点性が高くて止めるわけにはいかない公園、植物管理のために流水が必要な公園、そうでなければ自噴泉で流しっぱなしにできる公園など限られてきています。
ここは一番目の理由でしょうか。

公園の中の方に入って行くと、四季折々の花木が楽しめる花の広場、県内市町の木やバラが植えられたふるさとの森などがあります。

が、訪れたのは冬の始まりそうな10月の小雨混じりの日。どうにも冴えない写真ばかりで申し訳ない限りです。

ふれあいの広場には、立派な木製遊具がありました。
「県庁と裁判所に挟まれた立地の公園に、こんな大型遊具が必要なのか?」と思いましたが、よく見てみると青森県産のヒバ材を使った遊具のようなので、県産材振興という政策的な意味があってのことだと思われます。

ちなみに遊具の屋根には風見鶏ならぬ風見りんご。
文字にしてから気づくのは「風見しんごのパロディか?」ということですが、たぶん違うでしょう。

ほかにも幾つかのモニュメントがあるのですが、県が設置している公園で、かつ比較的新しいということもあってか、他都市の「中央公園」のように都市の記憶を紡ぐモニュメントで溢れかえっているというようなことはない青い森公園でした。
ちなみに一番下のモニュメント「国道の碑」は、「太郎と花子」と同じ鈴木正治の作品だとか。作風の幅が広い方だったようです。

青森県庁による公園紹介ページ

(2014年10月訪問)

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