住宅とバス道とに挟まれた細長い敷地に遊具やベンチなどが集められており、時代は移っても色々と使い勝手の良い構造になっています。
西端から園内を見通すとこんな感じ。
家根の付いた砂場(そのものは写っていませんが)、鎖を使った登攀遊具、鉄棒、滑り台、ブランコなどの遊具があります。
東側から見渡すとこんな感じ。樹木も極端に大きくなりすぎてはおらず、いい感じに育っています。
最近は徐々に減っているように感じる鎖の登攀遊具も健在です。
砂場の縁石には、一つ一つ違う絵が入ったブロックが使われています。
イカやカメなど海の生き物の絵なのですが、円形の砂場を構成する曲線のブロックなのに、けっこう細かい線がしっかりと浮き上がり、着色までされているのを見ると、「どれだけ仕事が細かいねん!」と驚いてしまいます。
子供にしたって膝より下の高さですから、ほとんど目に入らないような位置のはずなのですが頑張っています。
そして、ここでついに、No.830 西六郷一丁目児童遊園で見つけて以来、不思議に思っていた「大田区の児童公園で園名板に付帯している小さなプレート(を外した跡)」の謎に近づくことができました。
その手がかりとなるのが、この写真。園名板は撮影を省略しましたが、小さなプレートの方には「管理人」として氏名・住所が書かれています(下の画像は住所部分を一部加工)。
どうやら、かつては児童公園ごとに近くに住む管理人が定められており、それが明示されていたようなのです。
ネットで確認できる現行の大田区立公園条例には管理人に関する記述が無いために想像なのですが、おそらく以前は一定規模以下の小公園を「児童公園」として区分し、これについては「近所の子供たちの遊び場なので、住民の中で管理責任者を定めて掲示すべし」「利用者は公園の不具合に気づいたら管理人に連絡すべし」というルールがあったのではないかと思われます。
その後、この制度が廃止されたか、「公園内に住所・氏名を掲げるのは問題があるのでは?」という議論が出た時に、外せるプレートは外し、外しにくいものは上からなにか貼り付けて隠したようなのですが、この公園ではそのまま残っていました。
現在も、多くの自治体で小さな公園の管理を近隣住民がおこなう制度があり(公園愛護会など)、管理団体の代表者の連絡先などは行政が把握しているものですが、それを園内に掲示している例は初めて見ました。
公園に関する苦情・要望が行政に集まりすぎないようにする、小さなトラブルは地元に住んでいる管理人さんが素早く対応するという点で効果的なのですが、今時の個人情報大事の時代では難しい手法だろうなぁという感想です。
(2014年9月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿