ただ、火災の被害が大きく焼き尽くされた西寄りのブロック(3~7丁目)に対して、1~2丁目は相対的には被害が小さかったため、大面積でまち全体を作りかえる復興区画整理事業は導入されませんでした。
したがって御蔵通2丁目にある御蔵通公園は、震災前からある公園ということになります。
被害が小さかったのは、この公園があるブロックは震災前から鉄筋造の市営住宅などになっていたという理由もあります。
公園も、市営住宅に隣接する遊び場としての役割を担うものとして設置されたと思われます。
現在の公園は、3方を建物に囲まれている上に、接道している側も樹木がよく茂って見通しが悪く、あまり使いやすい状態にはなっていません。
樹木は公園にとって大切な要素ですが、このように道路から公園への視界を遮るように茂っていると周囲の目が公園内に行き届かなくなるため、低い枝を伐り落としたり、思い切って樹木そのものを無くすことを検討する必要があります。
園内にはブランコと滑り台、砂場があって幼児遊びなどに使えるようになっていますが、遊具近くの地面にも草が生えており、全体に荒れた雰囲気が漂います。
花壇づくりに使ったものか、苗ポットが山積みになって放置されている点、ブロックやホースが散らかっている点なども、荒れた雰囲気を助長しています。
すぐ隣りのブロックにNo.748の菅原通公園やNo.749の一番町公園があって機能が競合しており、利用が少なくなるから荒れてくるという悪循環に陥りつつあるように感じた御蔵通公園でした。
(2014年6月訪問)
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