さて、その国香公園。阪急・春日野道駅にほど近い、古い戸建住宅と震災後に建て替わった小型マンションなどが多い地区の奥の方にあって、あまり目立たない公園です。
面積も約500平米と小さいので、感覚的には滑り台&砂場とブランコ、パーゴラで公園の半分以上を占めているように見えます。
しかし小さい割には、「公園を通らないと入れない家」が3軒ほど張り付いています。下の写真左手の家など、玄関を出たらいきなり砂場です。
近くに寄ってよく見てみても、公園と住宅の境界線はよくわかりません。
石張りになっているところは住宅敷地としか思えない使われ方をしていますが、ベンチがあったりその後ろに植栽があったりするところを見ると、公園の一部のようにも思います。
こういう不思議な玄関先は、まちなかの小さな公園特有の面白みです。
しかしそんな小さな公園でも、阪神・淡路大震災の時には色々と使われていたようです。震災1週間後の公園利用状況調査の写真を見ると、パーゴラ、ブランコに青いビニールシートで屋根がかけられ、テント代わりになっていました。
1995年1月撮影 (株)総合計画機構所蔵 |
テントの中にはヘルメット姿の大人が集まっている一方で、公園内にはキックスケーターに乗った若者なんかもいて、当時「大変なことが起きているのだけれど、どこか解放されて自由で気楽な(変な)気分」が漂っていたことを思い出します。
1995年1月撮影 (株)総合計画機構所蔵 |
(2014年5月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿