湊菊(みなぎく)公園は、神戸の台所を名乗る東山商店街のアーケードを北に抜け、川と信号を渡ったところにある小公園です。
この商店街は明治時代に付け替えられた旧湊川の廃川敷で、No.636 湊川公園の上流側にあたります。
道路角地で整った形状をしていますが、施設は植栽とベンチだけで、施設面にこれといった特徴はありません。
ほぼ広場だけ、と言って良いでしょう。
しかし立地の良さ、また周囲からの見通しの良さ(≒よく目立つ)があって、買い物帰りのご近所さんがフラリと立ち寄るのにちょうど良い雰囲気です。実際に、私がいる間にも3~4組の方が公園にやってきて、お昼を食べたり、お茶を飲んだりと思い思いに過ごしておられました。
商店街というのは、狭い範囲に色々なお店が詰まっている方が活気が感じられて良いのですが、一方で気疲れしてしまうところもあります。そういう時に公園のようなオープンスペースがあると、一息つくことができるので助かります。
公園の中を通らないとお参りできない位置に、小さなお社がありました。
地味めであまり目立たない公園のなかで目を引いたのは、公園の一角に置かれているのは、弘化2年巳年(1845年)の年号と「競勇磐」と彫られた石。力比べの神事に使われた「力石」の類だろうと思われます。
公園内にはもう一つ同じくらいの石が置いてあるのですが、こちらは無記名です。予備の競勇磐?
ちなみに公園の横を流れる湊川はこんな感じ。晴れていればこんなものですが、少し雨が降ればあっという間に壁の半分くらいの高さま水が上がってきます。1998年、1999年(平成10年、11年)には集中豪雨で川が溢れ、商店街あたりが水浸しになる被害が出ました。
いちおう川底に下りられるようになっていますが、圧迫感が強すぎて、とくに楽しいことはありませんでした。
(2014年5月訪問)
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